5 mを超える間仕切壁は補強鉄骨と接合部を確認する

高い間仕切壁の間柱・水平補強鉄骨、スタッド受け横材、開口部、アンカーの確認条件を整理します。

1.壁の高さと補強の考え方を確認する

高さ5 mを超える間仕切壁は、所定の間隔で通しの間柱と水平補強鉄骨(スタッド受け横材)を設け、スタッド高さを5 m以下とします。壁全体の高さと、補強材で区切ったスタッドの高さを分けて確認します。

荷重と変形の条件
確認する項目条件と確認のポイント
設計用震度水平方向KH=1.0Gの荷重・変形に対して、部材の破損・脱落がないものとする。
地震時の面外変形内法高さの1/100以下とする
用途・施設の条件公共性の高い施設や防災拠点等は、構造体・設備・内外装を含めて個別に検討する。

2.下地材と補強鉄骨の仕様を確認する

間仕切壁の下地部材は、JIS A 6517の100形の性能以上とします。以下の材料と、壁の高さに応じた間柱・水平補強鉄骨の条件を照合します。

使用材料
部材記号・寸法(mm)
スタッドWS-100:100×45×0.8
ランナーWR-100:102×40×0.8
振れ止めWB-25:25×10×1.2
間柱軽量角形鋼管 □-100×100×2.3または3.2
間柱取付金物L-75×75×6
開口補強材2C-75×45×15×2.3同等以上
開口補強材の取付金物L-50×50×4
高さ別の間柱・水平補強鉄骨
壁の内法高さ部材寸法(mm)配置間隔(mm)
5 mを超え6 m以下□-100×100×2.32,000以下
6 mを超え7 m以下□-100×100×3.22,000以下
7 mを超え8 m以下□-100×100×3.21,000以下
8 mを超える別途構造検討別途構造検討
上の仕様表を使うための条件
確認する項目条件と確認のポイント
支持形式間柱は上下端単純支持。
面外風荷重対象外。風圧を受ける場合は、別途構造計算による
石膏ボードの重量制限厚さt=12.5 mm、両面それぞれ二枚張り以下。
間仕切壁への荷重家具・什器・機器類の転倒防止支持や配管類の中間支持等を壁が負担する場合は、その荷重に対する構造検討を行う。

3.間柱とスタッド受け横材を取り付ける

施工前に施工要領書と総合図を作成し、設備と下地の配置を調整します。間柱の固定先と、開口部を避けた水平補強鉄骨の位置を明確にしておきます。

間柱・水平補強鉄骨の固定
確認する項目条件と確認のポイント
コンクリートへの固定床、梁下、スラブ下等に、上下ともあと施工アンカー等(9 mm以上)で固定した取付金物を介してボルトで取り付ける。
デッキスラブ下間柱と同サイズの水平補強鉄骨を取付金物・ボルトでデッキスラブに取り付け、その鉄骨に固定した間柱取付金物へ間柱をボルトで取り付ける。
スタッド受け横材間柱と同サイズとし、L-75×75×6の取付金物で間柱にボルト固定する。
横材の取付高さ原則間柱高さの1/2。1/2を超える開口がある場合は、開口高さを考慮して位置を決める。
両開きの開口壁の内法高さ7~8 m、間柱間隔1,000 mmの場合、間柱をダブルで取り付ける。

4.ランナーとスタッドを組み立てる

配置とすき間の確認
確認する項目条件と確認のポイント
ランナー間柱間の床、梁下、スラブ下、水平補強鉄骨等に固定する。端部から50 mm以内、固定間隔900 mm。補強鉄骨にはタッピンねじの類で固定する。
スタッド上下ランナーに差し込む。上部ランナー上端とスタッド天端のすき間は10 mm以下。
スタッド間隔ボード二枚張り:450 mm程度。一枚張り:300 mm程度。

5.開口部を補強する

縦枠補強材は、水平補強鉄骨(スタッド受け横材)、梁またはスラブ下に達するものとします。鉄骨には原則ボルト止めとし、躯体には、あと施工アンカー等(7.5 mm以上)で固定した取付金物を介してボルトで取り付けます。

補強材とスタッドは直接接触させず、扉の開閉による振動が伝わりにくい納まりを原則とします。

6.振れ止めとスペーサーを取り付ける

振れ止めとスペーサーの施工
確認する項目条件と確認のポイント
振れ止めの間隔床ランナーから1,200 mmごと。開口補強材上のランナーからも1,200 mmごと。
上部の省略条件上部ランナー上端から400 mm以内に位置する振れ止めは省略できる。
固定方法振れ止めのフランジを上向きにし、スタッドにスペーサーで固定する。
スペーサーの順序スタッド建込み後に上下ランナー近くへセットする。振れ止め位置では、振れ止め取付け後に固定を兼ねて取り付ける。
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