軽鉄下地ボード張り天井の下地と取合いを確認する

在来工法の天井を対象に、吊りボルト、野縁受け、野縁、開口補強、設備との取合いを整理します。

1.適用範囲と下地の性能を確認する

計画時に整理する条件
確認する項目条件と確認のポイント
対象と下地材通常の在来天井を対象とし、JIS規格品19型の性能以上の下地部材を用いる。重量天井、特殊納まり・工法・開口補強は別途検討する。
天井重量20 kg/m²超下地の強度計算を行って部材を決定する。
地震荷重水平KH=1.0G、鉛直KV=0.5Gの荷重・変形に対して許容応力度設計を行う。中地震動後の継続使用と、大地震動での脱落による人的被害の防止を目標とする。免震建物は個別に検討する。

2.ブレースの配置と省略条件を確認する

ブレースと水平振止め
確認する項目条件と確認のポイント
基本配置25 m²ごとにX・Y方向に一対の耐震ブレースを、原則V字にバランスよく配置する。
四方を囲まれた天井面積50 m²以下で、四方の梁・間仕切壁等が水平荷重を負担できる場合は省略を検討できる。壁のLGS強度を確認する。
ふところ500 mm未満スラブのインサート等で吊りボルトの固定度が高い場合は省略を検討できる。省略時は、ねじ止め併用の耐震ハンガーと、吊りボルト直下の耐震クリップを使用する。
幅3 m以下の廊下両側の壁が水平荷重を負担できる場合、長手方向10 m以下を目安に配置する。中央にダクトがある場合の省略は、壁が長手方向の水平力を負担でき、角スタッドブリッジ工法等で下地を補強する条件を確認する。
ふところ1,500 mm以上X・Y方向に1,800 mm間隔程度の水平振止めを設け、25 m²ごとにX・Y方向に一対のV字ブレースを設ける。
ふところ2,500 mm以上/折板屋根構造計算を行い、鉄骨組付けのぶどう棚を設置する。

3.施工図と吊りボルトを確認する

施工に当たっては、事前に施工要領書および天井伏総合図・天井割付図を作成し、設備機器(ダクトなど)と吊りボルト・耐震ブレース・野縁受のジョイント位置の配置などを検討する。また、設備機器点検の必要スペースと吊りボルト・耐震ブレースなど干渉の有無もチェックする。なお、取付けは全て機械固定とし、溶接は使用しない。

吊りボルトの配置
確認する項目条件と確認のポイント
端部・壁際天井端・壁際から150 mm以下にインサート・吊りボルトを配置する。
ピッチと姿勢ピッチ900 mm程度とし、鉛直を保つ。

4.野縁受けとブレースを確実に固定する

野縁受けと接合部
確認する項目条件と確認のポイント
配置野縁に直交させ、間隔900 mm程度に配置する。天井端のハンガーからのはね出しは150 mm以下。
ハンガー吊りボルトに確実に取り付け、上下のナットを締め付けて浮上がりを防ぐ。
端部躯体または間仕切壁まで届くように配置する。外周にクリアランスを設ける場合は天井端部で止める。
ジョイント専用金物を用い、金物を野縁受けにビス固定する。位置を1.0 m以上離して千鳥配置とし、ブレース取付範囲には設けない。
ブレース角度30~60°で野縁受けまたは吊りボルトに固定する。野縁受けと直交するものには上部にブレース受直交材を設ける。無溶接工法で、専用金物と2本以上のビスで固定する。

5.野縁とボードの留め付けを確認する

野縁・クリップ・ボードの施工
確認する項目条件と確認のポイント
野縁の間隔二枚張り:360 mm以下。一枚張り:300 mmまたは225 mm。
クリップ野縁受けに対して交互の向きで留め、く字型に十分折り曲げ、ゆるみ・がたつきをなくす。
野縁ジョイント1.0 m以上離して千鳥に配置し、野縁受けの近くに設ける。
ダブル野縁ボードのジョイント部と、壁に平行する端部に設ける。野縁受けからのはね出しは150 mm以下。
ボードのビス捨張りを含めビス留めとし、周辺部150 mm、中間部200 mm程度。原則ステープル留めを行わない。ただし二枚張りの二枚目は接着剤を用い、ビス・ステープルで仮留めする。
点検口原則スパンまたは天井ごとに1か所以上。耐火壁・間仕切壁・梁で区切られる場合は、区画ごとに1か所設ける。

6.開口部と間仕切壁の取合いを確認する

天井下地の開口部:点検口や空調機器による開口部まわりは、野縁および野縁受けを用いて補強し、かつ耐震クリップで緊結する。ただし、機器を含めた天井の重量が20kg/m²を超える場合は、別途検討を行う。

天井下に設置する間仕切壁・パーティションなどは、天井に固定し、天井下地に耐震ブレースを1,800 mm ピッチ程度に「V字」に設置する。壁頂部にブレースが設置できない場合には、天井と壁半分の地震力を負担するブレースを壁の近くに設置する。

防煙垂れ壁防煙垂れ壁は、天井とは別吊りとし専用金物で取付け、天井裏の下地に耐震ブレースを2,700 mm ピッチ程度に設置すると共に、柱・壁部分に緩衝材を設ける。 ガラス防煙垂れ壁は極力避け、落下しても安全な材料を検討する。

7.天井カセット空調機器の取合いを確認する

機器の支持方法と天井との動き方は、設備機器の荷重を含めて検討します。天井だけの重量で下地を決めないようにします。

50kg 未満のパッケージエアコン室内機などの機器は、機器吊りボルトに耐震ブレースを設けず、直接スラブから吊り下げる機器吊りボルトと天井吊りボルトを緊結用ボルトで緊結させ、機器と天井材が一体で動くようにする。 ただし、設備機器荷重増加分について、天井荷重を設定する際に考慮する。

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