軒・庇の天井は風圧と留め付けを確認する

風を受ける軒天井について、下地の性能、設計荷重、ブレース、ボードのビスとへりあきを確認します。

1.下地材とふところの条件を確認する

下地材と強度計算の条件
確認する項目条件と確認のポイント
下地材JIS規格品25型の性能以上のものを使用する。ブレース材・ブレース受直交材は設計図書の特記による。
ふところ座屈補強材□-19×19×1.2の強度により1,000 mm以下とする。
別途強度計算天井重量20 kg/m²超、またはふところ1,000 mm超の場合、下地の強度計算で部材を決定する。

2.風圧と地震荷重を整理する

風圧力は、風洞実験値または平成12年建設省告示第1458号に基づく方法で検討します。建設地の地表面粗度区分と基準風速V₀を、告示第1454号で確認します。

再現期間については、建物の用途や規模等により適切に設定を行う。例えば大規模オフィスでは、再現期間を100年として、基準風速V₀に再現期間補正係数Y=1.07を掛けています。

地震荷重:中地震動に対して無被害または軽損で継続使用可能なこと、設計用震度を超える大地震動に対しても天井の脱落による人的被害を防止することを目標とし、天井面の設計用震度が水平方向KH=1.0G、鉛直方向KV=0.5Gの荷重および変形に対して許容応力度設計を行う。

3.ブレースと端部の納まりを確認する

ブレースの計画
確認する項目条件と確認のポイント
配置25 m²ごとにX・Y方向に一対を、原則V字にバランスよく配置する。下部の留め付け間隔は100 mm以内。
省略条件面積50 m²以下で、四方を梁等で囲い、地震時の水平荷重を負担できる場合に省略を検討する。
角度と固定角度30~60°。野縁受けチャンネルまたは吊りボルトに固定する。直交方向には上部にブレース受直交材を設け、専用金物と2本以上のビスを使う無溶接工法とする。
けらば等取付強度を確認し、軒天との取合いを隙間のない納まりとする。

4.吊りボルトと野縁受けを確認する

吊り材と野縁受けの取付け
確認する項目条件と確認のポイント
吊りボルト天井端から150 mm以内に配置し、鉛直に施工する。座屈補強材を取り付ける。ただし強度計算で安全性を確認した場合を除く。
野縁受け天井端の耐震ハンガーからのはね出し150 mm以内。ハンガーに確実に取り付け、端部を躯体まで届かせる。
ハンガー厚さ2.0 mm以上。上下のナットを締め付け、浮上がりを防止する。外曲げのねじハンガーは交互向きとし、スナップハンガーは使用しない。
野縁受けジョイント専用ジョイント金物を用い、1.0 m以上離して千鳥配置とする。

5.野縁とクリップを確認する

野縁の配置と固定
確認する項目条件と確認のポイント
間隔300 mm以内。
クリップ野縁受け材に十分折り曲げ、交互の向きに取り付ける。
ジョイント1.0 m以上離して千鳥配置とし、野縁受けの近くに設ける。
端部壁に平行する端部はダブル野縁。野縁受けからのはね出しは150 mm以内。

6.ボードのビスとへりあきを確認する

ボードの留め付け条件
確認する項目条件と確認のポイント
ビスの種類原則鍋頭ビス。やむを得ず皿ビスを使う場合は、ストッパー付きドライバーで皿頭部の面落ちを防ぐ。
ビスピッチけい酸カルシウム板:150 mm以内。スレートボード・金属製仕上げ材:200 mm以内。
設計風圧力2,000 Pa超ボードメーカーに引抜き強度を確認してビスピッチを決める。
けい酸カルシウム板のへりあき欠け・割れによる脱落を防ぐため、四隅40 mm以上、その他の四周15 mm以上を目安に確保する。
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