1.適用する天井と設計条件を確認する
ここでは、600角のグリッドを基本とするクロスバー式システム天井を扱います。天井板と設備機器を一体化するため、下地だけでなく、設備との取合いも含めて計画します。
| 確認する項目 | 条件と確認のポイント |
|---|---|
| 対象 | 通常の600角グリッドのシステム天井。天井板が10 kg/m²を超える場合、特殊な納まり・工法・開口補強は、製造業者の仕様に準じて別途計画する。 |
| 地震に対する目標 | 中地震動に対して無被害または軽損で継続使用できることを目標とする。設計用震度を超える大地震動に対しては、脱落による人的被害を防ぐ措置を別途講じる。 |
| 設計用震度 | 水平方向 KH=1.0G、鉛直方向 KV=0.5Gの荷重・変形に対して許容応力度設計を行う。免震建物で軽減する場合は個別に検討する。 |
2.耐震ブレースと振止めを配置する
| 確認する項目 | 条件と確認のポイント |
|---|---|
| 基本配置 | 原則として18 m²ごとにX・Y方向に一対以上、かつメインバーに一対以上をバランスよく設置する。強度確保のため、原則V字に配置する。 |
| 省略を検討できる条件 | ふところ高さ1,500 mm未満、面積50 m²以下、四方を梁・間仕切壁等で囲い、地震時の水平荷重を負担できる場合。間仕切壁は天井の水平力に対するLGSの強度を確認する。 |
| 幅3 m以下の廊下 | 両側の壁が水平荷重を負担できる場合、長手方向10 m以下を目安に配置する。ふところ中央にダクト等がある場合は両壁際に設ける。 |
| ふところ1,500 mm以上 | X・Y方向に2,400 mm間隔程度の水平振止めを設け、18 m²ごとにX・Y方向に一対のV字ブレースを設置する。 |
| ふところ2,500 mm以上/折板屋根 | 構造計算を行い、鉄骨組付けのぶどう棚を設置する。 |
ブレースを省略する場合も、周囲の壁が水平荷重を負担できることが前提です。面積や高さだけで省略を判断せず、確認した条件を施工計画に残します。
3.材料と部材の強度を確認する
| 確認する項目 | 条件と確認のポイント |
|---|---|
| 金属製バー | Tバー等はアルミニウム製または鋼製。見本で形状を示し、工事監理者の承諾を得る。 |
| 耐震ブレース材 | 設計図書の特記を優先する。特記がない場合、ふところ1,500 mm未満:C-40×20×1.6、1,500 mm以上:C-60×30×1.6を原則とする。 |
| 取付金物 | 吊りボルト、ナット、受けチャンネル、インサートはJIS規格に準ずる製品とする。 |
| 部材の強度 | ハンガー、ブレース材、金属バー材は地震荷重に耐える強度を確保する。 |
| 天井ボード | 防火・不燃・準不燃・難燃等の指定に対応する認定品で、そり・たわみがないものを使う。壁際や設備開口周囲は専用クリップで落下を防ぐ。 |
4.施工図で設備と下地の干渉を確認する
施工に当たっては、事前に施工要領書および天井伏総合図・天井割付図を作成し、設備機器(ダクトなど)と吊りボルト・耐震ブレースの配置などを検討する。また、設備機器点検の必要スペースと吊りボルト・耐震ブレースなど干渉の有無もチェックする。
公共性の高い施設や災害時の防災拠点では、構造体・設備・内外装を含めて必要な耐震性能を個別に検討します。
5.吊りボルトとブレースの取付けを確認する
| 確認する項目 | 条件と確認のポイント |
|---|---|
| 吊りボルト | ピッチ1,200 mm以下。天井端・壁際から150 mm以下に配置し、鉛直を保つ。壁際にはTバーの開き止めチャンネルを設ける。 |
| 応力が集中する取付部 | ブレース・振止め等は原則無溶接工法とし、専用金物・ボルト等を使用する。 |
| ブレース角度と下端 | 角度30~60°。ハンガー、メインバー、クロスバーに2本以上のビスで固定する。 |
| ブレース上端 | 変形しても脱落しない可変ホルダー、またはナットで固定する。 |
| クロスバー方向の取付交点 | L形金物等で補強し、バー材の抜けを防止する。 |