1.木材と合板の材料条件を確認する
樹種と等級だけでなく、床暖房の有無と材料の含水率を確認します。
根太・大引き・不陸調整用パッキン材の樹種は、杉、ひのき、松等を用い、 JAS 1083(製材)のうち、JAS 1083-5(下地用製材)に基づき、等級は2級以上とし、乾燥したもの(木材水分計で 18%以下、床暖房の場合は、15%以下)を使用します。
床下地板には、普通合板(タイプI)または構造用合板を使用します。「合板の日本農林規格」に基づき、普通用合板は、厚さ5.5 mm、接着の程度は1類とし、板面の品質は、広葉樹の場合は2級以上、針葉樹の場合はC-D以上とします。構造用合板は、厚さ12 mm、接着の程度は常時湿潤状態となる場所に使用する場合は特類、その他の場合は1類以上、等級は2級以上、板面の品質はC-D以上とします。含水率はいずれも14%以下とします。
2.接着剤・釘・アンカーを選定する
接着する下地と湿潤条件に応じて材料を選びます。
接着剤は、接着する材料に適したものを前提とし、下地が木製の場合は酢酸ビニル樹脂系エマルション木材接着剤を、下地がコンクリート・モルタル系の場合はエポキシ樹脂系またはウレタン樹脂系接着剤を使用します。ホルムアルデヒド放散量はF☆☆☆☆とします。
木ねじはステンレス製とし、釘は、湿潤状態となる場所ではステンレス製とします。板張り用の釘の長さは、打ち付ける板厚の2.5倍~3倍の長さとし、根太用としては65 mmのものを使用します。床暖房の場合の板張り用は、木ねじを使用し、打ち付ける板厚の2.5倍~3倍の長さとします。アンカーボルトは、径9 mmのものを使用し、あと施工アンカーの場合は、鉄製全ねじボルトエポキシ樹脂固定または金属拡張アンカー締付け式とします。
3.下地の乾燥と部材の支持間隔を確認する
コンクリートの清掃と乾燥を確認してから、部材の配置を施工図に反映します。
下地コンクリートの含水率は 10%以下とします。接着剤使用部分のコンクリート表面は、脆弱層をワイヤブラシで除去し、微粉末を吸い取り清掃します。
| 部材 | 間隔の条件 |
|---|---|
| アンカーボルト | 900 mm以内 |
| 大引き | 900 mm以内 |
| 不陸調整用パッキン | 900 mm以内。大引き成50 mm以下の場合は450 mm以内 |
| 根太 | 12 mm合板:300 mm以内/15 mm合板:360 mm以内/12 mm合板・タタミ下:450 mm以内 |
| 下地板打ち釘 | 200 mm以内 |
4.アンカーと大引き・根太を確実に固定する
埋込み配管を避け、接着剤の硬化とナットの締付けを確認します。
あと施工アンカーは、埋め込み配管との位置をチェックして施工します。「全ネジボルトエポキシ樹脂固定の場合は、深さ35 mm程度とし、硬化養生期間は最短で夏期1日、冬期3日を厳守します。金属拡張アンカー締付け式の場合、深さはメーカーの指定とし、十分締め付けます。
大引きは、アンカーボルト際および継手際に酢酸ビニル樹脂系溶剤型接着剤を塗布した不陸調整用パッキンを両側面より差し込み、レベル調整後ナット締めとします。パッキンは大引きより釘止めして固定します。下地板を仮敷きして作業を進める場合は、下地板本張り前に、再度ナットの締め付け(2度締め) を行います。壁下地際の大引きは、壁下地面より100 mm以内に必ず設けます。
根太は、側面より大引きに65 mmスクリュー釘をたすき打ちとします。根太の継目は2 mm透かしとし、大引きが細い (幅60 mm以下)場合は、長さ300 mm以上の添え根太をします。根太と直角方向にある下地板の継目位置には、必ず切込み根太を入れます。ただし、タタミ下地の場合は省略できます。壁下地際の根太は、大引きより100 mm以上はねだしません。また壁下地際の切込み根太は壁下地面へも固定します。
5.下地板の継目と配管切欠きを確認する
仕上げ材に合う板の継目とし、部材の切断が必要な場合は支持を追加します。
下地板張りは、根太上面に酢酸ビニル樹脂系エマルジョン接着剤を塗布して行い、板厚の2.5倍~3 倍の長さ(38 mm~45 mm)のスクリュー釘を斜め打ちします。床暖房の場合は、木ねじ止めとします。板と板または周辺壁および他部材との隙間は2 mm透かす。ただし、ビニル床シートやPタイル貼り等の下地の場合は、後日仕上面に隙間の跡が出る恐れがあるので突き付けとします。
配管との取合いは、事前に設備配管施工図と照合して、床下地材と配管が接触しないよう考慮します。やむを得ず床下地材を切断する場合は、次のように処置します。大引きが切断される場合、アンカーボルトあるいは添え大引きで補強します。根太が切断される場合は、大引きを増設して根太端部を固定します。また、切断部分(切断される根太と根太の端部間隔)は、150 mm以下とします。