1.手摺まわりに足掛かりをつくらない
安全性と不安感の軽減を踏まえ、幼児が上がれる部材や物を置ける笠木を避けます。
手摺や柵は、その取付け場所に応じた安全な構造とし、危険防止および不安感の軽減について十分考慮します。手摺や柵は耐久性のある材質のものとし、できるだけステンレス製・アルミ製のものを使用します。特に海岸線に近い箇所など、塩害対策や耐食性確保が必要な場合は、鋼種や防錆の種別に留意します。手摺のまわりには“足がかり”〔床面*からの高さが650 mm以下で、幼児が足をかけてあがる危険性のある部分で他の部分につかまることなく自立できる構造のもの〕はできるだけ設けません。
手摺子を設ける場合は、手摺の下弦材以外は“足のかかる部分”〔床面*からの高さが650 mm以下で幼児が他の部分につかまりながらあがる危険性のある部分〕を設けません。下弦材を設ける場合は人が乗っても変形しない構造とします。手摺の笠木は、上に物が置けない形状とします。
2.柱・笠木・面材と支持部を確認する
風圧力や人的外力に対する強度と、根元のコンクリート、溶接、防錆・止水を確認します。
手摺の柱・笠木・面材の強度は、メーカーの構造計算書と設計仕様書もしくはBL((財)ベターリビング)認定基準、JASS 13 金属工事またはJIS A 6601の規格と照合して、風圧力や人的外力に対して安全であることを確認します。バルコニーや屋上、開放廊下、外階段等の手摺支柱の根本のコンクリート厚さは180 mm以上で、ダブル配筋として監理者の承諾を得ます。溶接固定をする場合は、余盛、脚長、溶接長さが適正か検討し、防錆処理を施します。
埋め込んだ支柱まわりは、止水処理としてシーリングを施します。支柱内に水が溜まる可能性がある場合は水抜き孔を検討します。固定用ボルト・ナット、ねじはゆるみ止めを付ける。
3.点検用梯子の形状と支持を確認する
不用意に登れない下部と、上部の乗移り、転落防止、外壁の支持方法を確認します。
金属製梯子は、両側にアングル、フラットバーまたはパイプのある梯子型のものを使用し、ステンレスまたは鋼製溶融亜鉛めっきとします。塔屋等の点検のための梯子は、外壁面から離れた箇所に設けます。また、下部を 1500 mm程度あげておきます。ただし、フェンスや扉で囲まれた方法で立入りできない場合は除く。梯子の上部は600 mm以上あげ、ふらつかない構造とします。パラペットの笠木がアルミ製の場合は、その上に直接足を乗せないように防護します。
高さが5m以上となる場合は床面から3m以上の部分に防護柵を設けます。外壁がALC、押出成形セメント板等の場合の取付け方法は、工事監理者(設計者)と事前に協議し決定します。なお、原則として別途下地を設け、外壁パネルに支持させません。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 幼児の足掛かり・足の掛かる部分 | 床面から高さ650 mm以下の範囲に注意 |
| 手摺支柱根元のコンクリート | 厚さ180 mm以上・ダブル配筋、工事監理者の承諾 |
| 点検用梯子の下部 | 1,500 mm程度上げる。立入りできない囲い等がある場合を除く |
| 梯子上部 | 600 mm以上上げ、ふらつかない構造 |
| 高さ5 m以上の梯子 | 床面から3 m以上の部分に防護柵 |
4.避難用梯子の降下先を確認する
下階の降下口、物干、窓と干渉しない配置にします。
スラブに設ける降下口は直下階の降下口と同一垂直線上に設けず、吊り下げ部分には下階の物干等障害物のない位置とします。各階の避難用梯子は、ガラス窓近くには原則として設けません。詳細は消防法を参照し、所轄消防署予防係と打合せる(所轄により判断が異なる場合があるため)。