EXTERIOR / 11

外壁開口部まわりの防水を確認する

サッシと躯体の二重止水、窓台、出入口の納まりを確認します。

1.施工図と先行止水を確認する

材料の条件と施工時の確認事項を分け、次の項目を確認します。

施工図と先行止水を確認するの確認
確認する項目条件と確認のポイント
製作図と目地の連続性外部金属製建具の製作図は、できるだけ早い時期に準備し、コンクリート寸法図に関連部分を盛り込みます。開口部まわりのシール目地と誘発目地が取り合う場合は、必ずシーリング材を連結させるよう計画します。
建具の位置とモルタル雨水のまわり込みを少なくするため、建具をできるだけ外壁面より室内側に位置させます。サッシ枠まわりのモルタル詰めに使用するモルタルに防凍剤等の混和材料を使用する場合は、サッシを腐食させないために塩化カルシウム系は避けます。
一次シール前の漏水確認サッシまわりの塗膜防水等を施した時点(1次シール前)において、散水あるいは降雨により漏水しないことを確認します。

2.サッシまわりの二重止水

開口部の止水条件
確認項目条件・確認内容
サッシと躯体の間タイル張り、石張り等の仕上げがある場合、ひび割れなどから浸透して仕上材の裏に回った水が漏水する例が多いので、サッシと躯体の間を塗膜防水または弾性シーリング材(フラッシングを含む)で止水します。なお、シーリング材はサッシと5mm以上接触させます。
塗膜防水塗膜防水材の塗り厚は1.0mm以上とし、サッシへの塗りかぶせしろは10mm程度とします。
打放し外壁打放し仕上げのコンクリート外壁で抱きのある場合は1次シールのみでもよいが、二重シールとすることが望ましいです。抱き部が欠けるなどして1次シールの信頼性が失われた場合は、必ず二重止水をします。
ALC開口部ALCの開口部(異種取合い)はALCパネルの形状からシングルシールとならざるを得ないが、必要に応じて、補助的に二次シールを設ける等対策を講じます。
押出成形セメント板押出成形セメント板の開口部は、二重止水とし、排水経路を設けます。

3.同面サッシの納まり

同面サッシの納まりの確認
確認する項目条件と確認のポイント
固定と上枠の二重止水タイル張り仕上げなどの場合、サッシが躯体面より出るため、サッシが躯体に確実に固定される構造とします。サッシ上枠が上部の壁から流れる水を受けやすいので、特に上枠(縦枠頂部を含む)と躯体との間の二重止水(2次シールや塗膜防水等)は、上枠形状等の事前の検討を十分行い、確実なものとします。
横連窓と型枠精度ノックダウン方式の横連窓の場合、上枠のジョイント部についてはアイソメ図( 鳥瞰図 )等により納まりを検討し、キャッチパンを採用するなどして、止水を確実にします。打放しコンクリート壁の場合、開口寸法はシール幅に影響し、また、開口の大きさの補修は漏水の原因になりやすいので、型枠寸法精度に注意します。

4.打放しコンクリートとサッシの納まり

打放しコンクリートとサッシの納まりの確認
確認する項目条件と確認のポイント
水切り・水返しと作業空間開口部コンクリートの周囲には、水切り・水返しのため、コンクリートに有効な欠込みおよび勾配を設ける(とくに下枠部のコンクリートについては、打設時の吹出しを防止して、精度確保につとめる )。建具枠外面から壁コンクリートの逃げ寸法は、モルタル詰め等の作業のための適当なクリアランスを設けます。
隠れる目地の先行シール誘発目地(サッシ・水切で隠れる部分)のシールをし忘れると、漏水の原因となりやすいので、サッシ工事に先立ってシールを施工しておきます。
窓まわりの寸法の目安
確認項目条件・確認内容
外周シーリング建具枠の外回りには、幅 15×深さ 10 mm程度の断面で弾性シーリング材を充填します。
窓台の皿板開口部窓台部分には金属製皿板を設け、できるだけ水勾配を大きくする(1/15以上)。また、皿板の両端には水返し立上りを設けます。その立上りは皿板先端まで設けることが望ましいです。皿板の先端にも水切り(出寸法は20mm以上)を設けます。

5.出入口とその他の取合い

出入口とその他の取合いの確認
確認する項目条件と確認のポイント
出入口の庇と立上り1階・塔屋等外部への出入口には庇を設けます。屋上出入口には立上りを設けます。
バルコニー出入口バルコニーの出入口には高さ 80mm 以上の同時打ちしたコンクリートの立上りを設けます。万一後打ちになってしまった場合または立上りをコンクリート以外のもので造る場合は、納まりをよく検討し、シーリング材、防水などを施して、確実に止水します。現場打込みサッシの場合も枠の外側に目地を設けシーリング材を施します。
連窓の伸縮と下枠長い連窓の場合は、サッシの伸縮によって変形し、雨水が浸入することがあるので、エキスパンションを設けます。この際、伸縮によって音が発生しないよう配慮します。サッシ下枠には水返しのための十分な立上りのあるものを選びます。
枠の止水と砂の塩分建具類の製作図確認時、工場検査時および現場搬入時に、枠の仕口の水密性について留意し、止水処置がされているか確認します。モルタル詰めに用いる砂は塩分の少ない(含有率0.04%以下)ものを用います。
← 外壁の記事一覧に戻る

関連する記事