1.部材ごとの認定仕様と膜厚を確認する

同じ塗料でも、鋼材寸法と耐火時間によって必要膜厚が変わります。

耐火塗料はメーカー、製品、耐火時間及び被覆する鋼材の寸法により必要となる塗膜厚さが異なるため、事前に施工対象の鋼材寸法、所要耐火時間、材料の種類(大臣認定仕様)及び塗膜厚さを部材毎に確認のうえ監理者の承認を得ます。

2.工場・現場の施工分担と素地調整を決める

プレコートを採用する場合も、材料の選定、建方時の保護と接合部の処理を確認します。

鉄骨(接合部を除く)の素地調整と下塗り塗装(防錆塗装)は鉄骨製作工場で行います。耐火塗料の塗装と上塗り塗装は現場施工の他、工場または工事現場でのプレコートも可とします。ただし、プレコートを採用する場合は、材料の選定、耐火塗料の施工、鉄骨建方に注意を要します。素地調整は原則としてブラスト処理とし、素地調整1種(ISO Sa2.5〔SSPC SP・10〕)までケレン除錆します。耐火認定に指定がある場合はそれに従う。

3.搬入・建方後の下塗りと損傷を確認する

認定で指定された下地から逸脱する場合は、やり直し・補修を行います。

鉄骨搬入時に耐火認定に指定されている素地調整、下塗りが施されていることを確認します。逸脱する場合は工場にて施工をやり直します。鉄骨建方後に、下塗り塗膜面に損傷がないことを確認します。逸脱する場合は補修するか、部分的に施工をやり直します。耐火塗料を工場施工及び工事現場でのプレコートとした場合も同様とします。鉄骨接合部の素地調整および下塗りは、現場にて建方後に行います。素地調整はブラスト面形成動力工具、ワイヤホイル、ワイヤブラシ等を使用します。特に溶接部分は入念に行います。

耐火塗料は認定取得会社またはその指定業者に施工してもらいます(責任施工とします)。

4.施工禁止条件と乾燥期間を確認する

外部では、施工後の硬化乾燥中も雨・霜・粉じん等から保護します。

耐火塗料の施工を避ける条件
条件作業禁止の範囲
気温5℃以下、または35℃以上
相対湿度85%以上
天候降雨・降雪・降霜
強風砂じん・粉じんが多く発生する場合

硬化乾燥には概ね1か月を要するため、その期間の養生も計画します。

5.外部接合部の止水と維持管理を確認する

スプライスプレートまわりの止水と、引渡し後の維持管理を計画段階から共有します。

外部使用の場合は耐火塗料施工後にスプライスプレートの周囲にシール等の止水処理を行います。外部使用の場合は計画段階で発注者に維持管理の必要性を説明しておきます。