1.発注条件と先付けの施工分担を決める
ドレンの型式・径・配管・防水仕様を明示し、必要な呼樋も同時に手配します。
ドレンの発注はできるだけ早期に行ない、発注にあたっては、型式(縦型、横型、中継型等)、径(排水管径)、排水管の種類(配管用亜鉛めっき鋼管、塩ビ管等)、防水仕様(アスファルト、シート、モルタル等)その他必要事項を明記し、呼樋の必要な場合は同時に発注します。ドレンの納まりは、見本をとりよせ詳細おさまりを現寸図によって検討し、躯体図(鉄骨工作図を含む)に記入します。この場合取付け位置、納まりによっては、梁全体を下げたり、スラブの一部を局部的に下げて補強します。
ドレンの取付けは先付けを原則とします。職種(原則として取付けは大工)、施工手順、責任区分等の関連事項を施工要領で明示し、施工担当者は実施過程を確認します。室内の配管は設備業者に行わせる。竣工引渡し時にドレン廻りの掃除に留意してもらうよう、建物の管理者に依頼しておきます。
2.受皿・ストレーナー・接続部を選定する
JCW-301規格適合品を前提に、防水層の張掛け代と排水能力、配管との接続を確認します。
防水層と受皿の貼り重ねは50 mm程度とします。(アスファルト防水の場合は100 mm位がのぞましい)。ストレーナーの高さは原則として 100 mm以上とし、有効開口面積は接続される排水管の断面積の1.5倍以上とします(大屋根の場合)。とくに木の葉などのつまりやすい場所ではドーム型とし、中間階のバルコニーや外廊下では中継型とします。また横型の場合はD型とします。
排水管が配管用亜鉛めっき鋼管の場合、ドレンの接続は内ねじ込み式でテーパーねじとします。排水管が塩ビ管で差込み式の場合は奥まで挿入します。樋が室内および軒天井内の場合は、塩ビの場合VP管としネジ切りとします。防水層押え金物は貼り込んだ防水層端部を完全に押えることが出来る構造とします(防水仕様によって防水層の厚さが異るので注意する)。モルタル防水の場合は、防水層押え金物のないものを使う。
塩ビシート防水の場合、張り掛代に塩ビ樹脂が被覆されたものを選択し、受皿面はシートのなじみを考慮して平滑なもの、また施工性を考慮して受皿の勾配が急でないものを選ぶことが望まれます。シート防水の場合、シート端末にシールができるようにシール溝のついているものが望ましいです。横型ドレンの場合、ドレン入隅の形状によって、防水立上り入隅の形をきめる。
3.受皿の位置とコンクリート打込みを確認する
躯体と同時に固定することを基本に、位置・高さ・動きのない固定を確認します。
縦型ドレンの位置は防水の納まりや施工性を考慮して、受皿のふちをパラペット立上がり防水面から 300 mm以上離して取りつける。受皿は水はけを考慮し、排水溝の水下の所定のコンクリート天端より 30 mm以上低く、水平かつ動かないように取りつける。受皿は原則として躯体コンクリートと同時に打ち込みます。呼樋つきの場合、呼樋(配管用亜鉛めっき鋼管)共、同時に打ち込みます。やむをえず後づけする場合は、施工要領にしたがって入念に施工します。
| 項目 | 条件 |
|---|---|
| 縦型ドレンの離れ | 受皿の縁をパラペット立上がり防水面から300 mm以上離す |
| 受皿の高さ | 排水溝水下のコンクリート天端より30 mm以上低く、水平に固定 |
| 防水層と受皿の張重ね | 50 mm程度。アスファルト防水は100 mm程度が望ましい |
| ストレーナー | 高さ原則100 mm以上。大屋根では有効開口面積を接続管断面積の1.5倍以上 |
4.防水層の端末と押え金物を確認する
アスファルトとシートの違いを踏まえ、防水層の端部を確実に保持します。
ドレン回りは密着工法として補強張りの上、防水層、押え金物で充分押えます。シートの端末をシーリング材でシールし、防水層押え金物で完全に押えます。(シーリング材料は防水業者推薦の材料とし業者の責任施工とします)。受皿面の接着剤はエポキシ接着剤、または防水業者推薦の接着剤を使用します。(塩ビシート防水:塩ビ被覆ドレンと一体に溶着します)。
5.養生・結露・凍結対策を確認する
打込み中の汚れや閉塞を防ぎ、露出する呼樋の保温と寒冷地の凍結対策を確認します。
受皿を打ち込むとき、防水層押え金物など付属部品は取りはずして保管します。コンクリートが受皿面に付着したり、呼樋に流れ込んだりしないよう養生します。また、部品を固定するねじ穴がコンクリートで埋まらないように、部品のねじを取り付けたり、エサフォームなどを埋めて養生します。呼樋、排水管をねじ込むときは、完全に締めつけ漏水のないよう注意します。防水完了時点で防水押え金物を防水工に取り付けさせて、なじみ具合をみる。
天井裏などに露出する呼樋は保温材で覆うか、コンクリートを打増して結露防止処理をします。寒冷地では必ず内樋式とし排水管は保温材で覆い結露防止を行います。また、極寒地では最上階落ち口から1~1.5mを温床線で凍結防止します。室内で吹きさらしになる部分(駐車場等)もこれに準じます。呼樋の外壁貫通部の外部は、弾性シーリング材でシールします。